エリヤは最初、主からケリテ川に行くように命じられ、次にツァレファテへ行くよう命じられた。そこのやもめにより養うと。その通りに従うと、極貧の女性だった。ひと握りの粉と少しの油だけを持ち、何とそれで子どもと最後の食事をし、後は死を待つだけだと。何と言う事だろう。驚くべき状況だった。
しかしエリヤは、ひるまずに主の示しに従った。まず、エリヤのためにパン菓子を作るように。そうすれば飢饉が終わるまで、かめの粉は尽きず、そのつぼの油は無くならないと。突然現れ、何という非常識な、とんでも無い要求だろう。だが、彼女はエリヤの言うその通りにした。すると奇跡が起きて、飢饉の間中、粉と油は尽きず、息子も自分も養われた。
飢饉のまっただ中で、神により養われた。ところがその後、息子が重病で亡くなってしまった。エリヤはその息子が生き返るよう主に祈った。主は、エリヤの願いを聞かれ、息子は生き返った。その生き返った息子を、彼女に返した時に、彼女は、エリヤが神の人であり、その口にある主の言葉が真実であると「今、知った」と言った。
それ以前は、まだよくわかっていなかったが、息子の死を通して、神の言葉が真実であると知ったのだった。彼女の信仰が、確かなものとされた。大きな苦しい試練であったが、主と主の言葉が真実である事を知る豊かな恵みの時とされた。私たちも、苦しい試練が来るが、その中で、主の言葉が真実であることを知らされる。そして、それを証しできるようにされる。
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万事休すの中でわずかかな物にしがみつこうとするが、もし主を信じて明け渡したら思いを超える奇跡を拝する。主を第一に従いたい。主は御言葉の通りに養い導き続けてくださる。