「よくやった。良い忠実なしもべだ。あなたはわずかな物に忠実であったから、私はあなたにたくさんのものを任せよう。主人の喜びをともに喜んでくれ」マタイ25:21 

主人は5タラント、2タラント、1タラントと、しもべに預け、旅に出た。1タラントは6000デナリ、1デナリは労働者1日分の給料で、6000デナリは、6000日分の給料、それは16年余り分だ。1タラントといえ大変な額だ。渡されたのは「その能力に応じて」のため、出来ない働きは与えられておらず、各自に出来る、無理のない可能な働きが与えられている。

 

5タラントの者は「すぐに行って」自分にできる精一杯の事をした。「よほどたってから」持久力と忍耐が必要で、長期間を忠実に労した。5タラントの者も2タラントの者も、動機は、主人に喜ばれたい一心だった。任されたものを生かして、ベストを尽くした。5タラント2タラントも、主人のほめ言葉は全く同じで、主人が見たのは「忠実」だ。増やした「額」の事は言っていない。忠実に用いた事を喜んだ。

 

1タラントの者は、用いない事が叱責された。主人を誤解していた。蒔かない所から刈り取り、散らさない所から集めるひどい方、厳しく冷酷で、要求ばかりする主人だと。もし失敗したなら、どんな目に会うかと、失敗を恐れて1タラントを地に隠した。このまま返せば、文句はないだろうと。

 

しかし主人は、失敗も織り込み済みで、この1タラントを用いて欲しかった。厳しい主なら、失敗を恐れ、萎縮し何も出来ない。だが主に喜んで頂きたいと用いるならどうだろう。主は私たちを信頼して任せて下さった。この信頼に応えて、任されたものを用いて行きたい。

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主は結果を問われていないのに、自分自身が失敗を恐れている。自分を見ると失望するばかりだが信仰を働かそう。主が助けてくださる。与えられ恵みの数々に気づき、主を喜び、出来ることを祈っていきたい。

 発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係