「軽率に話して人を剣で刺すような者がいる。しかし知恵のある人の舌は人をいやす。」箴言12:18

ある人が証しした。普段から快く思えない相手がいた。言葉にトゲがあり、嫌でたまらなかったが、忍耐し何とか接していた。すると、別の人から電話がかかった時に、その相手への苦情、批判が出た。自分はクリスチャンであり、決して悪口は言わないが、言われる事がまさしくその通りで、肉は、しっかり同調したくなってしまう。

 

思わず同意しそうになった時に、キャッチホンが入った。断りを入れ、キャッチホンに対応し、又、その人との通話に戻った。するとワンクッション置くと、心が冷静になり、くちびるの罪を犯す事から守られた。主の介入を感じて感謝したと。噂話は、本人のいない、陰で話されている事であり、人から人へと伝わる時に、歪曲されてしまう。真実が伝わらない。

 

なぜなら、聞いた人は自分の主観と色合いで聞いて、次に伝える。その人も又、同様にして次へ伝える。その時、もし相手への憎しみや妬みが心にあれば、どう伝わるだろう。無意識にもそのフィルターを通して、又、自分の主観を混ぜて、伝える事になる。事実でも真実でも無くなって行く。

 

人間には肉の性質があり、自分の強い思いや隠れた良くない思いがあれば、容易に誘惑に陥ってしまう。罪を犯さないために、何か必要があれば、直接本人に確認することが一番だ。くちびるの戸が守られるように祈っていよう。そしてくちびるから主の祝福やいやしが流れ出るなら、どんなに幸いで祝福だろう。

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隠れた思いがちょっとした事で口から出てしまう。心にある以上の毒をもって広がりはじめるなら何と罪深い事だろう。自分の弱さを覚え、良き言葉を口に出したい。

 

  発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係