「・・私たちの前に置かれている競争を忍耐をもって走り続けようではありませんか」ヘブル12:1

新しい一年も、忍耐をもって走り続けるために「主イエスから目を離さないで」いよう。ペテロが湖上を歩いた有名な箇所がある。主の「来なさい」の言葉を受け、その言葉を信じて、一歩を踏み出すと、何と、湖の上を歩けた。主の言葉があれば、行けるとペテロは信じきっていた。まっすぐに主イエスだけを見て、御言葉に立っていた。

 

すると奇跡が起きた。しかしふっと風を見て、主から目を離した途端に、ぶくぶくと沈み始めた。歩くのも、沈むのも、状況自体は全く同じだという事だ。同じ湖の上で、何を見ているかで、歩けたり、沈んだりする。これは状況の問題でなく、視点の問題だ。私たちは、とかく苦しい状況を変えようと必死になる。悪いのは状況だと見えてしまう。そのためそれさえ変われば、幸せになれると思い込む。

 

しかしそうではない。主の視点で、信仰の目で状況を見る時、どんな悲惨な中でも平安と感謝がある。だが主から目を離し、自分の視点で状況を見た途端、恐れと不安に真っ逆さまに落ちる。試練にある人が証しした。人々の励ましを通して、主の自分への愛を感じ感謝が湧く。同時に、主から目を離した途端、皆は幸せそうで、自分だけが不幸、惨めになり落ち込んでしまう。

 

同じ状況下なのに、片や喜びと感謝、片や屈折と妬みと、正反対になってしまうと。主から目を離してはならない。あらゆる事柄を、主を中心に考え、どんな時も「イエスから目を離さないで」いよう。目を離した時は、「主よ。助けて下さい」と叫ぼう。即、手をのべ、助けて下さる。

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目の前のものに影響されアップダウンしてしまう私たちへの主の警告ではないか。どんな中にあっても主がおられる。主から目を離さず今日を歩んでいこう。豊かな人生を歩もう。

 

 発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係