「こうして、毎日彼女が同じことを言って、しきりにせがみ、責め立てたので、彼は死ぬほどつらかった」士師記16:16

ナジル人であるサムソンは、神から賜物として特別な力を与えられていた。そこにデリラという大きな誘惑が来た。サタンの誘惑は、人の欲望に働きかける。「人は自分の欲に引かれ、おびき寄せられて誘惑される」と。巧妙に少しずつ少しずつ、まとわりつくように働いてくる。

 

最初は、少しぐらい大丈夫と油断する。アルコールやギャンブル、薬物依存者も、少しだけならと思い、徐々に深みにはまって行く。デリラはペリシテの領主たちに、お金で、サムソンの力の秘密を探るよう言われ、サムソンに秘密を尋ねる。しかし3回もだまされたデリラは、執拗にサムソンにせがむ。毎日しきりにねだり、又責め立て、サムソンは死ぬほどつらかった。

 

デリラを失う事を恐れる余りサムソンは、とうとう力の秘密を言ってしまう。そしてその秘密である髪の毛をそり落とされ、ペリシテに捕らえられた。「毎日、しきりにせがみ」と、私たちもどうだろう。毎日しきりに執拗に聞こえる言葉が、肉やサタンの言葉であればどうだろう。

 

サムソンがデリラの誘惑に負けてしまったように、いつしか行為へと進んでしまう。逆に、御言葉を聞き続けるならどうだろう。主の言葉を喜びとし、昼も夜もその教えを口ずさむなら、どんなに幸いだろう。どの言葉を聞いているかが行為を決定して行く。「しきりに」来るサタンの言葉に気づけるよう祈っていよう。そして絶えず神の言葉に心を向けよう。

 

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サタンはまとわりついて来る、繰り返し繰り返し、しきりにが、特徴だ。日々、しきりに来ている、ネガティブな思いを考えてみよう。思いを拒否し、主に呼ばわり、祈りに持って行こう。根深いものなら、主が取り扱い、解決へと導いて下さる。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係