「ところが、マルタは、いろいろともてなしのために気が落ち着かず、みもとに来て言った・・」ルカ10:40

あなたは、今、多忙だろうか。なすべき事が山積みだろうか。マルタも、目の前の忙しさに、てんてこ舞だった。「気が落ち着かず」平安無く、イライラピリピリし、心が乱れてしまっていた。主と弟子たちを家にお迎えしたのだが、家をきれいに掃除し整えた事だろう。主と12人の弟子たちの足を洗い、対応し、13人の食事準備に手いっぱいだった。

 

美味しい食事をと、力が入り、懸命に料理した事だろう。人数も多く大変だ。客をもてなす事は、尊い、大切な働きだ。しかしマルタは、目の前の事に心を奪われ、あれもこれもと思い煩いで一杯だ。夕食の時刻も迫る中、思うようにはかどらない。焦ってイライラする。ふと見ると、マリヤは何もせずに座っている。

 

自分一人が忙しい目をしていて、手伝いもしないマリヤに怒りがわいてくる。更にこの状況を許している主に「何ともお思いにならないのか」と詰め寄る。そして自分の手伝いをするよう、妹に言うよう、主に指図をする。せっかくの主へのもてなしが、とんでもない事になってしまった。私たちもしばしば陥ってしまう。仕事や家事、教会での奉仕に、多忙過ぎて、喜びも平安も失っていないだろうか。

 

いら立ち、人を責め、裁く心が出て来たなら要注意だ。ちょっと手を止め、立ち止まって、主を見上げ、主と交わろう。目を主に向けて、焦り、苛立っている心を、平安の無い状態をそのまま告げよう。主の霊に触れる時、必ず心が新たにされる。喜びと平安が戻り、リフレッシュされる。主を呼び、ありのままを話そう。

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なぜマリヤは手伝いもせず主の傍にいるのかと、マルタに共感する自分がいるが、目の前に来る状況や自分の気持ちと戦い、一番大切なことを守れるよう祈っていたい。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係