「わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っている・ ・」エレミヤ29:11

ある人の証しだ。子どもが、ある事態でつまずき挫折した時に、子どもは今までの鬱積が爆発し、道をそれて行った。非行に走り、暴走族に入り、家を出た。その後、警察沙汰を起こし逮捕された。親は悩み、苦しみ、打ちのめされた。なぜこんな事にと、心で子どもを責め、怒りも湧く。

 

又、自分自身も責め、落ち込んで行く。苦しみと悲嘆の中で、どうにも出来ず、主の御前に行き、心をさらけ出し祈りに祈った。絶望だった。落胆、怒り、嘆き、悲しみ・・、ちぢに乱れた心の内を、そのまま主に持って行った。

 

重い心で主の御前におり、祈り続けていた時に「わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っている」「すべての事を働かせて益として下さる」「イエスは、しようとしていることを知っておられ」と御言葉が臨んで来た。「神を信せよ」と。どん底で真っ暗だった心に光が射して、主を信じようとの思いが与えられた。

 

世間体、人の目が気になるプライドの高い自分、子どもを変えよう変えようとしていた自分に気づかされ、変わるべきは自分と、心底の悔い改めが与えられた。自分が砕かれた。「主よ。私をあわれんで下さい」の祈りだった。自分が変えられ、子どもに対する思いも、見方も変えられた。

 

主に、子どもをゆだねる事ができて、心に平安が来た。子どもをあるがまま受け入れる事ができ、自分でなく、主のみわざだった。するとその後、子どもは変わって行き、主のもとで新しい歩みに導かれた。親子共に、どん底の中で主のあわれみは尽きなかった。

------------

自力で歯をくいしばって耐え忍んでいると、いつか人も自分も責めてしまう。主に委ねてからの忍耐は、主の時を待ち望む力も主が与えてくださる。主の良い時に必ず益が成る。平安を受けよう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係