「ペテロは、イエスを引き寄せて、いさめ始めた。『主よ。神の御恵みがありますように。そんなことが、あなたに起こるはずがありません』」マタイ16:22

主が「多くの苦しみを受け、殺され、三日目によみがえる」と、十字架の贖いをはっきりと話された。その時にペテロは「そんな事が起こるはずがない」と主をいさめた。すると主はペテロに向かって「下がれ。サタン」と言われた。ペテロはその直前に「あなたは生ける神の御子キリスト」と立派な信仰告白したばかりだった。

 

主は、この事を明らかにしたのは人間でなく、天の父だと。だがすぐ後に、今度はサタンの声に聞いている。ペテロが、サタンからの思いを受け入れたのは、「神のことを思わないで、人のことを思っていた」からだと。ローマ帝国の支配から解放してくれるはずの主が、殺されるなどと有り得ない事だった。

 

私たちも、思いを吹き込むサタンに欺かれる時は、神のことが飛んでいて、肉の思いにいる時だ。引っ張られる時は、決まって主が飛んでいる。目に見える所だけ見ている。その時に、サタンに欺かれてしまう。自分の損得、又、肉の情に支配され、主無しで判断してしまう。パウロは「今後、人間的な標準で人を知ろうとはしません。

 

かつては人間的な標準でキリストを知っていたとしても、今はもうそのような知り方はしません」と言った。人間的な標準とは、肉の価値観だ。サタンは巧く肉の価値観、この世の価値観へと誘い、方向を誤らせ、道を間違わせてしまう。自分は正しいと思い込むので、やっかいだ。絶えず御声に聞き、祈り、主に拠り頼んでいよう。御霊が導いて下さる。

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決してあってはならないとの強い思い込みは簡単に主の御心を吹き飛ばして前に出てくる。何もわからない惑わされやすい者だ。いつも祈り主に頼り、聞いていこう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係