「主よ。あなたは私を探り、私を知っておられます・・私の道をことごとく知っておられます」詩篇139:1

ある働き人が大きなイベントで、説教を依頼された。まず準備のために心を整え、祈りを始めた。そして祈りの中で、説教の準備にとりかかろうとするが、なかなか上から与えられない。なおも祈り、準備をしようとするが、どうしても与えられない。その内、期日が迫って来る中、焦りも出て来る。数日前になっても与えられず、大きな責任を前に、もうどうしてよいかわからない。

 

一日断食をして、引きこもり、祈りに徹した。自らの心を探られ、内側を照らされるようにと祈りに祈った。すると、心の奥が示された。以前、自分は犠牲を払い、一生懸命に労したのに、数名からの批判と反対を受けた。ひどく傷ついて、その怒り、恨み、赦せない思いが潜んでいた。自分では認めたくない事なので、心の引き出しにしまい、ふたをしていた。

 

主の御前に、涙ながらに悔い改め、その一人一人の祝福を心から祈った。その時、心がすっきりし、平安にされた。そして御言葉が、上からのメッセージが与えられた。大きな喜びと共に、豊かに祝福され、そのイベントは終えた。自分で自分の内側はわからない。御霊の光に照らされた時に認識できる。

 

「主よ。私を探り、私の心を知って下さい。私を調べ、私の思いを知って下さい」が祈りだ。何か前に進めない時、祈りが聞かれない時、何かしっくり来ない時、「心を探り、調べて下さい」との祈りに持って行こう。確かな指針へと導かれる。

 

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主は時に、どうしても欲しい祈りの答えを控えて、大切な事を教えて下さる。内側を探らせ、内にあるものを気づかせて下さる。しばしば動機も探られる。御霊の光でなければ、奥にあるものはわからない。御手の中で、一歩一歩きよめて、成長させて下さる。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係