「悪に負けてはいけません。かえって、善をもって悪に打ち勝ちなさい」ローマ12:21

主は、悪に対して悪をもって報いるな、と言われる。生まれつきの性質は、悪には、悪で立ち向かい、仕返しをしたい。それも何倍にもして、やり返さなければ気がおさまらない。肉は、悪に対して悪で返すとスカッとする。批判され、傷つく事を言われると、こちらも言い返したなら、その瞬間はスッキリする。やられっぱなしなど、相手が図に乗ると思う。

 

肉は快感だが、御霊の平安が無くなる。経験あるだろうか。肉で、怒りにまかせて、やり返すと、その瞬間は良いが、すぐ平安が失せる。そして暗たんたる気持ちになる。又、それは連鎖を生み出して行く。相手も激高し、売り言葉に買い言葉となる。「復讐するな」と言われるが、復讐は、更に怒りを膨らませ、憎しみへと増幅させる。

 

報復は報復を生む。そこで主は、自分で復讐するな、復讐は神に任せよと。「わたしが報いをする」と。敵が飢えたら、食べさせよ。そうするなら、彼の頭に燃える炭火を積むことになる。相手は良心のかしゃくに耐えられず、恥じ入り、悔い改めに導かれる。善をもって悪に打ち勝て。すべての人に善を図れと。

 

肉は怒りに燃え、復讐したい。悪をもって悪に報いたい。人間にはできない事を言われている。しかし人にできない事が、神にはできる。これは奇跡だ。自分にはできない事を認め、神の助けを求めよう。出来ないところに、御霊が働き、御霊の力によって自分が変えられ、不思議を経験する。

 

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肉は、相手の肉をも引き出す。怒りと怒りがぶつかるなら、サタンが喜ぶばかりだ。肉に対して、サタンは、肉で応じるように誘惑して来る。この時こそ、「わたしを呼べ」と言われる主に呼ばわり、御霊の対応ができるよう、助けを求めよう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係