「主を恐れよ。その聖徒たちよ。彼を恐れる者には乏しいことはないからだ」詩篇34:9

ダビデは詩篇34篇に、以前の失敗のことを記している。この34篇の状況を記し「ダビデによる。彼がアビメレク(アキシュ)の前で気違いを装い、彼に追われて去ったとき」と。この時のダビデは最悪の悲惨な状況にあった。サウルがダビデ殺害命令を出し、サウルと軍隊にずっと追跡され、命を狙われ続けた。

 

常に死と背中合わせの、何という緊張、緊迫状況だろう。どれほどのストレスだったろう。サウルの執ような追跡に、ダビデは敵のガテ王アキシュのもとに逃れた。だがアキシュの家来たちが、ダビデの正体を知らせる。ダビデはアキシュを非常に恐れ、身の危険に、狂った振りをする。気違いを装った。

 

その演技で、アキシュから追放され、その場を逃れる事ができて、ほら穴に身を隠す。気違いに見せるために、偽り、よだれを流し、何という惨めな、屈辱的な姿だろう。絶えず命が狙われ、追われ、予測もできない日々に、追い詰められたダビデは、人を恐れる事により、失敗してしまった。

 

しかしダビデは、この失敗の経験により、人を恐れるのではなく、主を恐れる事が重要であると、身をもって学ばされた。主への全き信頼こそが、最も大切であり、主を恐れる者には乏しいことは無いと。主に身を寄せるなら、すべての必要が必ず与えられる。そしてダビデは「私はあらゆる時に主をほめたたえる。私の口には、いつも、主への讃美ある」と。

 

私たちも教えられる。人を恐れる時、方向を見誤ってしまう。そして主を頼るのでなく、自分で画策して、失敗してしまう。人への恐れに支配されていないだろうか。祈りに持って行こう。

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人を恐れると人にコントロールされてしまう。主に祈り解放してもらおう。主の使いは主を恐れる者の回りに陣を張り助け出されると。主が救い出してくださる。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係