「コラは全会衆を会見の天幕の入口に集めて、ふたりに逆らわせようとした。そのとき、主の栄光が全会衆に現れた。」民数記16:19

コラの反乱と言われる箇所だ。コラとその共謀者達が250人と共に、モーセとアロンの権威に立ち向かった。彼らは逆らい「全会衆は聖なるものなのに、なぜあなた方が集会の上に立つのか、分を越えている」と。しかし主ご自身がこの反逆に決着をつけられた。「あなたがたが分を越えているのだ」と。地面が割れ、反逆する人々は飲み込まれた。

 

主ご自身が、さばきをされた。そして主は明白なしるしを与えられた。12部族に、それぞれ1本ずつ杖を持たせ、主が選ぶ者の杖は芽を出すというものだった。すると、アロンの杖が芽をふき、つぼみを出し、アーモンドの実を結んだ。主が民の不平を静められた。私たちもそれぞれに、主から割り与えられた、分をわきまえる事は大切だ。

 

主が、今の場所で、一人一人に与えられた分がある。それぞれの立場や役割は、主からのものだ。分を越えていたのは、コラや共謀した人々の方であった。今、私たちが与えられた場所で、立場、役割において他の人々と比較してしまい、羨望や妬みはないだろうか。もっと良い場所にいるべきとの、自己憐憫はないだろうか。

 

他への妬みは、恐ろしい罪へと増幅して行く。憎しみや、邪悪な行いが生まれる。あなたを今の場に置かれたのは、主だ。「自分の領域を守らず、自分のおるべき所を捨てた」のが悪魔だ。主を認め、今の立場と役割を感謝しよう。主はその所で、あなたを祝福して、あなたを大いに用いられる。

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今いる場所を主からのものと受け取りたい。人に向く比較の目は自分自身も損なってしまう。主に渡していこう。主が正しく導き救い出してくださる。今の恵みを数えよう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係