「彼は、おのおのその能力に応じて、ひとりには五タラント、ひと りには二タラント、もうひとりには一タラントを渡し、それから旅 に出かけた」マタイ25:15

主人がしもべたちに、それぞれ52、1タラントを与えて、商売するようにと言い、旅に出た。「おのおのその能力に応じて」タラントを与えられたとあり、主の采配で、御心のままに与えられている量は各々異なるが、それは不公平ではなく、御心により量って与えられている。それは、立場、役割、使命が一人一人異なるということだ。

 

それぞれ全く異なるので、競争になりようがない。ライバルはおらず、誰とも競争にならない。そこに比較は無く、自分に任されたタラントを、生涯しっかり用いて行くということだけがある。各々の力量、技量に応じて、機会も備えられている。5タラントと2タラントの者は「すぐに」出て行って商売をした。主人を心底信頼しており、主人のために労する事が喜びであった。

 

1タラントの者も、1タランは多額であり、主人から信頼されて任されていたのに、すべてを無駄にした。最低限の事さえもしなかった。5と2タラントの者は、喜びで、わくわくして働いたろう。彼らは主人に対して良い思いを持っていた。主人が戻った時に「5タラント預けて下った」「2タラント預かった」と、「預けて下さった」と話した。

 

1タラントの者は「蒔かない所から刈り取り・・ひどい方」と言い、まず主人に対する見方が全く間違っていた。1タラントをも失ってしまった。「わずかな物に忠実」、任せて下さった賜物を、忠実に主のために用いて行こう。そのように祈って行こう。

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賜物は主が与えてくださった恵みだ。何も出来ないのではなく主が導いてくださっている。主が喜びも輝きも与えてくださる。わくわくして主に豊かに用いてもらおう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係