「主よ。私の祈りを聞き、私の願いに耳を傾けてください。あなたの真実と義によって、私に答えてください」詩篇143:1

ある時、ダビデは非常につらく厳しい状況にあった。実子アブシャロムの反乱に会い、都落ちした。息子と戦いを交える事を避け、逃げる道を選んだ。又、その時に、ダビデの議官であるアヒトフェルがダビデを裏切り、アブシャロムに寝返った。アヒトフェルの事を「私の同輩、私の友、私の親友のお前が」と言っている。

 

ダビデが心からの信頼を寄せていた人物だった。「私をそしる者なら、私は忍べた」と。しかし「お前は、一緒に仲良く語り合い、神の家に群れと一緒に歩いて行ったのに」と。親友に裏切られ、実子に敵対され、どんなに苦しい事だろう。心身ボロボロであったろう。しかしこれらの事も、姦淫の罪、ダビデの蒔いた種の刈り取りであった。

 

蒔いたものは必ず刈り取り、それは自分だけでは済まず、家族をも巻き込んでしまう。だがダビデは、「あなたの真実と義によって、私に答えて下さい」と御前に祈っている。ダビデは、主は真実な正しい方で、罪が「赦される」事を心底信じていた。「血の罪から私を救い出てください」「しかし、あなたが赦して下さるからこそあなたは人に恐れられます」と。

 

ダビデは、自分によらず、主の真実と義に拠り頼んだ。私たちも自分によらず、主の血潮によって御前に行き、完全な赦しを受け取れる。自分の蒔いた種がどのようなものであろうと、苦しい時も、血潮のゆえに御前に受け入れられ、愛されていて、主と共に刈り取って行ける。

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罪は心から悔い改めれば主に赦され、また新しく生きていける。主の十字架のご愛に心から感謝だ。つらい刈り取りであっても主の赦しを受け取っているからこそ耐えていける。主のあわれみは尽きない。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係