「あなたがたのうちに苦しんでいる人がいますか。その人は祈りなさい・・」ヤコブ5:13

ある人が、悪気が無いのではなく、悪意による批判を受け、非常に傷つき腹が立った。怒りが沸く。その時に、思いがぐるぐる巡る。「気にしなくてよい」と言う自分がいる。「主はご存じでいて下さる」と思う。反面、一言、言わないと気がすまない自分がいる。「言い返さなくてどうする」と言う自分がいる。どうして良いかわからない。

 

心は苦しく、悶々状態で帰宅し、とにかく祈ろうと主の御前に出た。自分の苦しい思いも気持ちも、あるがまま主に告げて、祈っていた。すると、ふっと心に「悪をもって悪に報いず」との御言葉が浮かんだ。「侮辱をもって侮辱に報いず、かえって祝福を与えなさい。あなたがたは祝福を受け継ぐために召されたのです」と。

 

聖書を読もうと開くと「あなたがたを迫害する者を祝福しなさい。祝福すべきであってのろってはいけません」「だれに対してでも、悪に悪を報いることをせず・・すべての人と平和を保ちなさい」「悪に負けてはいけません。かえって、善をもって悪に打ち勝ちなさい」次々と臨んで来る御言葉に、あんなに動揺し、いきりたっていた心が、落ち着いて来たのだ。

 

心が落ち着くと冷静になり、自分の側にも配慮が足らず、至らない面があった事に気づかされた。気づけた事に感謝できた。あなたの、その悶々を、苦々しい思いを、そのままにせず「わたしを呼べ。わたしはあなたに答え・・」と言われる主に、持って行こう。主は、受け取り、御心へと導いて下さる。

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何度も湧いてくる怒りや苦い思いに肉は抵抗できない。全てを主に打ち明けよう。そして受けた傷も主はいやしてくださる。主が心を守ってくださる。祈ろう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係