「・・しかし、彼らが自分たちの間で自分を量ったり、比較したりしているのは、知恵のないことなのです。」Ⅱコリント10:12

一人暮らしの女性が、暮れにイルミネーションが輝き、街がクリスマスでにぎわい、外がキラキラし出すと、たまらなく寂しくなると打ち明けた。ちまたが人々でにぎわい、特に家族連れや、家族団らんが溢れる年末年始はひどく孤独に感じると。周囲を見ては、主は不公平だとつぶやき、不平不満が募った。そんな時、ぶどう園の労務者の学びがあり、気づかされた。

 

早朝からぶどう園で働いた人は、賃金に満足していた。一日の労を終えると、きちんと報酬を得て帰宅できるのだ。妻子の喜ぶ顔を思い、又、賃金の保障があり、安心だったろう。ところが夕刻からの者も同賃金で、比較した途端、感謝と安心などきれいに吹っ飛んで、不満と怒りで一杯になった。隣と比較しなければ、自分の報酬に満足と喜びのままではないだろうか。

 

その女性は、不満は、自分の心の態度の問題だと気づかされた。周囲との比較でなく、又、自分の描く思いや、自分の理想との比較でもなく、ありのままの自分を認め、そこで横ではなく上を見て主に従って行くなら、来る日も来る日も平安で幸せでいる事ができるのだと。落ち込んでいた自分に、学びを通して、主が教えて下さった。

 

比較にある時、御霊の気づきが与えられるよう、祈っていよう。すぐに横を見てしまうので、主と自分の関係の中で歩めるよう祈り求めよう。視点がいつも主にあるよう、主にとどまっておれるように主の御心を尋ね求めて、自分の分を行う時、そこに真の喜びと平安がある。

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自分の理想との比較は逃げられず苦しい。幻を追うように限度がない。自分のはかりを捨てて主に繋がっていよう。主が与えてくださった自分の使命を感謝し、喜んで生きていこう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係