「御名を知る者はあなたに拠り頼みます。主よ。あなたはあなたを尋ね求める者をお見捨てになりませんでした。」詩篇9:10

ある人が、失敗を通して、教えられた事を証しした。夫婦で、主のもとに導かれ、喜びの教会生活を送っていた。御言葉の学びは、新鮮でどんどん心に入った。赤ちゃんの世話をするナースリーの奉仕が与えられ、赤ちゃんが大好きだったので、嬉しい喜びの奉仕だった。教会の人々と楽しい交わりがあり、夫婦で救いの喜びと共に、平安な日々だった。

 

そんな中、高い専門技能を持つ夫に、他社からの誘いが来た。遠方であり、非常に悩み考えた。御心という事もまだよくわからず、牧師に相談し祈ってもらった。その結果、牧師は反対だった。まず今の場所で何より信仰の土台を培われる事が良いと。しかし誘惑は強かった。夫の才能が生かせる場、比較にならない高額の報酬も魅力だった。

 

結局、目に見える所で、動いてしまい、転職に踏み切った。しかし引っ越した先で、自分は教会に行かなくなったし、夫の仕事は非常に高度で、心身のストレスは、半端なかった。夫は何とか教会へ行っていたが、やがて仕事がハード過ぎて、行けなくなった。後に立ち返れて、振り返った時に、気づかされた。

 

まだ幼くて、何もわからない自分たちに、主は、牧師を通して御心を示されていた事、「助言者によって勝利を得る」との通りであった事、サタンの誘惑がいかに強いものであるかを知らされた事、主が下さる平安の、何にも代えられない素晴らしさを知れた事を。

 

主から離れていた期間、経済的には非常に裕福であったが、平安は全く無かった。主に立ち返れ、再び平安にされ、感謝でならず、日々主に拠り頼んで歩む思いを新たにされた。

------------

自分は大丈夫と思っていても、簡単に主の恵みと平安を見失ってしまう。そしてそれは自分の手ではつかめない。弱さを覚えて祈っていこう。主に尋ねる者を主は見捨てられない。なんと感謝だろう。 

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係