「・・すべての人が時と機会に出会うからだ」伝道9:11 

この世界では、頑張りが必ず成果を挙げるとは限らない。「競走は足の早い人のものではなく・・」の通り、早ければ100%勝つわけでもない。成果を発揮できない事もある。オリンピック選手が本番で、手痛いミスをする例をしばしば見る。その日心身の不調や、余りの緊張によるかもしれない。又、「戦いは勇士のものではなく・・」優れた兵士がいるから、必ずしも戦いに勝つわけではない。

 

職場で能力があり、懸命に努力した場合も、必ず出世するとは限らない。世襲があり、コネで後の者が先になり、上との関係や様々な要因が加わって来る。又、知識や知恵があるから、正しく見合う結果とも限らない。収入や財産も、知識、知恵に正比例しない。この世では、強欲者が不正手段で莫大な財を築いていたりする。時に不条理を認めざるを得ない。

 

しかし、神からのものがある。「すべての人が時と機会に出会う」とあり、成功のために、どうしても必要なものがあるが、それが「時と機会」だと。能力や努力と共に、様々な要因がからまり合うが、そこには「時と機会」が不可欠だと。まさにこれを握っておられるのが、主だ。人の手の中には無い。絶対的な主の主権と支配のもとにある。

 

時と機会が、主の御手に握られていると認める時、人は心に安堵と平安を得る。主は、一人一人にふさわしく「時と機会」を与えられる。だから大切な事は、「時」を主にゆだねることだ。そして絶対的主権を持たれる主に従って生きる事が、私たちの最善の生き方だ。今、もし主からの「時と機会」が来ているなら、逃さず従おう。

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時と機会は主の御手にある。それでも自分で何とかしようと四苦八苦してしまう。失敗を通してでも、恵みに満ちた主の最善の時があることを知らされる。焦らず主の時を悟れるように祈りたい。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係