「けれども、主とあなたに誓います。私と死との間には、ただ一歩の隔たりしかありません。」Ⅰサムエル20:3

サウル王は、非常に優れた兵士であるダビデを気に入り、召しかかえた。ダビデは、サウル王に忠実に仕え、戦いに勝利に次ぐ勝利を重ねて行った。そんな時、女たちの「サウルは千を打ち、ダビデは万を打った」との言葉に、サウルは強い妬みに取りつかれ、ダビデを疑心暗鬼で見るようになった。

 

ダビデへの激しい嫉妬は、憎しみとなり、殺意へと増幅した。ある時、殺害しようと、槍をダビデに投げつけたが、壁に突き刺さったのだった。しかしダビデには主が共におられ、ますます大勝利を収め、サウルは更に恐れた。ダビデはずっとサウルに命を狙われたが、ダビデは決して報復しなかった。

 

サウルが神から油注がれた王であり、ダビデは、神を畏れていたためだった。そのため、自身のどんな身の危険にも、神が必ず守られると信じていた。だがサウルは、ダビデに自分の地位を奪われるのではと、ますます怯えた。そしてそれは息子ヨナタンのためだと言いつつ、ヨナタンが親友ダビデをかばうと、ヨナタンまでも槍で打ち殺そうとした。どうしてもダビデを抹殺したかったようだ。

 

ヨナタンはそんな父親の固い意志が、本気である事を知り、ダビデの命を助けるべく行動した。主が、ヨナタンを備えられ、ヨナタンを用いて、ダビデの命を守られた。ヨナタンは、主により用いられた。人の生死、境遇は、完全に主の御心の中にあるとは、何と平安だろう。主に信頼し、委ねて安んじていよう。

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私たちも多くの失敗も苦しみあるが、いつも神によって生きている強さと祝福をダビデに学べる。生死は神の御心のままと認めて生きていく者は、いつも心強い。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係