「パウロは御霊の示しにより・・エルサレムに行くことにした。そして、『私はそこに行ってから、ローマも見なければならない。』と言った。」使徒19:21 

パウロは、宣教において、ローマ行きを示されていた。エルサレムに行き、「私は、ローマも見なければならない」と。伝道旅行後、エルサレムに寄った時、大勢の群衆の騒動、混乱に、千人隊長が弁明を許可した。すると群衆に「こんな男は、地上から除いてしまえ。生かしておくべきでない」と殺されそうになり、大騒動になった。

 

捕らえられ、ローマに行く事は不可能に見えた。しかし、監禁により、逆に暗殺者の殺害から守られる事になり、意味の無い、不毛の裁判のように見えたのだが、それは総督のペリクスやフェストに証しをする機会とされた。そして丁度アグリッパ王がフェストに会に来たため、王にも福音を語る機会が与えられた。

 

パウロは、更にローマ皇帝に上訴したためこれがローマへの道を開く事になり、パウロの思いとは異なったが、囚人としてローマに向かう事になった。その船が幾日も激しい大嵐に会い、皆が、もうだめだと思ったほどだった。まさに絶望状況だった。しかし、パウロは必ずカイザルの前に立つとの、主の言葉を信じ、皆を励ました。

 

船は座礁したのだが、まさに奇跡的に全員が無事に岸にたどりついた。「こうして、私たちはローマに到着した」。ローマ行きが見事に実現した。そこで証しし、福音を伝えた。どんなに障害があり、不可能に見えても、主は必ず御言葉を実現される。主が語られた言葉は100%成就する。あなたは今、苦しい状況だろうか。「こうして、ローマに到着した」。必ず、あなたに約束された御心は成就する。信じていよう。 

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パウロの一つ一つの、一見悪い出来事が、すべてローマへと道が通じている。監禁により逆に守られ、上訴により、思いとは違い囚人としてローマへ。主はご計画を必ず成し遂げられる。今、目の前の事が思いとは違っても、御心を信じていよう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係