「彼は地に倒れて、『サウロ、サウロ。なぜわたしを迫害するのか。』 という声を聞いた」使徒9:4

サウロはクリスチャンを迫害し、殺害すべく捕らえていた。それが神の御心であり、正義だと信じきっていた。エルサレムだけでなく、ダマスコまでも追跡した。その途上で突然、天からの光が来て、彼は地に倒れた。圧倒的な強烈な光だった。そして主の御声を聞いた。

 

「なぜ、わたしを迫害するのか」「あなたが迫害しているイエスだ」と。起き上がると、目が見えなくなっていた。天地が引っくり返るばかりの衝撃だったろう。その後3日間、目が見えない状態で、飲食せず、真っ暗な中で、彼は今までの事を考え、今、起きた事を考え、祈りに祈った。彼は「地に倒れた」時に、主の御声を聞いた。主が倒されて、聞かせられた。へりくだらされた。

 

私たちも全力疾走の時は、周囲の事も自分の事も、何も見えず聞こえない。前進のみだ。行き詰まった時、失敗した時にやむなく立ち止まる。疾走する私たちにも、主は、立ち止まらせたく、挫折や失敗、行き詰まりを通される。そこに主の意図とご計画があり、豊かな祝福へと導かれる。今、行き詰まって暗黒状態なら、主は祈らせたい。

 

自らを振り返り、現在の状況を見据え、又、今後について祈りに祈ろう。「そこで、彼は祈っています」サウロの真剣な祈りの中で、主から遣わされたアナニヤにより、再び見えるようにされた。180度人生が変えられた。私たちも、暗黒状況を通過後、主が見えるようにして下さり、そして一段階成長させて下さる。

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全力疾走で通過していたら主に出会う事はなかったかも知れない。留められ、激しい落胆の中には主の大切な導きが必ずある。本当に信頼できる主が見える。祝福を受け取ろう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係