「毎日彼女が同じことを言って、しきりにせがみ、責め立てたので、 彼は死ぬほどつらかった。それでついに・・自分の心をみな彼女に明かして言った」士師記16:17

サムソンはナジル人で、力の賜物を与えられていた。それは主のために用いるよう与えられた賜物だった。だが、彼はデリラに好意を持ち、彼女の誘惑に勝てなかった。誘惑は少しずつ、しかし粘り強く執ように、欲望に働きかけてくる。最初は、少しなら大丈夫と油断してしまう。アルコールやギャンブル、薬物依存の人も、少しならと思い、深みにはまって行く。

 

デリラはペリシテの領主たちに、多額の金銭を提示され、彼の力の秘密を探るようにと。デリラは彼に力の秘密を尋ねるのだが、3回もだまされる。しかし、しつこくサムソンにせがむ。毎日、しきりにせがみ、責め立てたので、サムソンは死ぬほどつらかった。デリラを失いたくない彼は、ついに力の秘密を明かしてしまう。

 

髪の毛に秘密があったが、その髪の毛をそり落とされ、ペリシテに捕らえられてしまった。「毎日、しきりにせがみ」、私たちもどうだろう。毎日しきりに執ように聞く言葉が、肉の言葉、悪魔の言葉ならどうだろう。悪魔は、私たちの弱い所を的確に知っていて、毎日しきりに攻撃して来る。それは妬み、憎しみ、貪欲、不安、思い煩いかも知れない。

 

ずっと聞いていると、サムソンのように心の中で熟して行き、行為へと及んでしまう。日々しきりに来ている悪魔の思いに、要警戒だ。悪魔を拒否しよう。「彼は主が自分から去られたことを知らなかった」、何と悲しい事だろう。悪魔の言葉に聞くのでなく、主の教えを喜びとし、昼も夜も口ずさむなら、どんなに祝福で幸いだろう。祈っていよう。

 

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サタンの誘惑、攻撃は執拗だ。何度も何度も、繰り返し繰り返し、延々と攻撃、誘惑が来る。心をガードし、拒否する事が大切だ。受け入れると罪を犯してしまう。サタンからのものだとよく踏まえて、御霊の気づきを祈っていよう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係