「しかし、どうしても必要なことはわずかです。いや、一つだけです。」ルカ10:42

ある人の証しだ。職場で、プロジェクトを立ち上げ、責任者だった。いざ進めて行くと、思いのほか難易度が高く、苦慮していた。苦心しつつ、頭を悩ませる日々だった。なすべき事、処理すべき事は量的にも多く、時間も足りない。思い煩いにも襲われる。イライラ、ピリピリしている自分に気づく。

 

部下の報告が少し遅れても、ひどくいら立つ自分、又、部下のちょっとしたミスにも腹を立て、ずっとイライラしている自分。作業が経過して行く中で、自分はクリスチャン、こんなに証しに悪い事はないと自己嫌悪にも陥る。しかし何もどうにもならず、せっぱ詰まって、主のもとへ駆け込んだ。

 

期日に追われ、残業続きで、余裕が無く、デボーションも持てていなかった。御前にしずまった。心をしずめ、主を仰ぎ、心の内をありのまま打ち明けた後、聖書を開いた。丁度マルタの箇所だった。マルタの姿が、ピッタリ自分に重なった。「色々ともてなしのために気が落ち着かず」「色々な事を心配して、気を使い」、自分だけが忙しい目をしていると、マリヤを責め、更にはそれを許している主を責める。

 

それが「どうしても必要なことは、一つだけ」に、「あ! 一つだけなんだ」主と交わり、御声を聞く事、一つで良いと思った時、不思議だったが、すうーと心が解き放たれ、自由になり、肩の力が抜けて楽になり、平安になった。すっかり心が変えられ、落ち着いて一つ一つ祈りつつ、主と共に取り組めた。そして成功裡に終える事ができた。どんな時も、主のもとへ行こう。

-------------

疲れたり、ストレスで狭量になるとすぐに不満や不平が沸き起こる。心に主の平和がないと簡単にイライラする者だ。主に向かい、主に心を整えられる大切さをいつも覚えていたい。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係