「父よ。わたしの願いを聞いてくださったことを感謝いたします ・・回りにいる群衆のために、この人々が、あなたがわたしをお遣わしになったことを信じるようになるために・・」ヨハネ11:42

ラザロが危篤となり、姉マルタは使いを送り、主に「病気です」とだけ伝えた。それさえ伝えれば、主はすぐに来て下さると思った。しかし主は、「この病気は・・神の栄光のためのもの」と動かれず、なお2日を経て、ラザロの死を確認してから向かわれた。マルタは「もしここにいて下さったら、兄弟は死ななかった」と。

 

主は「ラザロはよみがえる」と言われた。だがマルタは将来のよみがえりは理解しているが、今、ラザロがよみがえるなどと信じていなかった。病気が治る事は信じられるが、死からよみがえるとは信じることができない。マリヤも全く同じ言葉を言った。すべてが断ち切られる「死」の前では、絶望で、泣くしかなかった。

 

しかし「あなたの兄弟はよみがえる」と言われた主は、ラザロの墓の前で「石を取りのけよ」と。もう腐敗していると言ったマルタだが、主に従い、墓の石を取り除けた。言われた通りに従った。するとラザロはよみがえった。ラザロのよみがえりを通して「わたしは、よみがえりです。いのちです」と、主ご自身が死に勝利されている事を表明された。そのため病気のいやしでなく、死でなくてはならなかった。

 

「神の栄光のため」であり「神の子が栄光を受けるため」であり、そして「あなたがたが信じるようになるため」のみわざであった。あなたが今、行き詰まり、絶望的な状況なら、主はその絶望を打ち破り、みわざをされる。もし信じるなら、あなたは神の栄光を見る。主を信じよう。

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主の御約束があっても、目の前の不安におびえて全てが暗く見えてしまう。そして主のみわざを拝して、何と不信仰だったのかと反省する。支えてくださる主を悲しませないように、信仰の目で今を見ていたい。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係