「夕暮れには涙が宿っても朝明けには喜びの叫びがある。」 詩篇30:5

人は皆、人生で暗い夜を経験する。それは厳しい時だ。苦しい思いをし、つらくて涙が溢れて来る。病気やけが、経済的苦境、難しい対人関係、倒産、離別・・又、自分の手痛い失敗だったりする。まさに「夕暮れに涙が宿」る。だが、明けない夜は無いように、ずっと夜のままでは無い。決して涙のままでは終わらない。

 

どんなに苦しくつらい夜も、必ず明けて、朝が来る。「朝明けには喜びの叫びがある」、私たちには、どんな時にも希望がある。何と慰めだろう。試練には必ず主の定められた期間がある。それ以上では決して無い。しかし試練のまっただ中では、真っ暗闇のトンネルが、永遠に続くように思える。

 

そのようにしか見えなくなり、そのため絶望感に陥る。しかし試練には必ず終わりがある。暗闇のトンネルは必ず出る。夜の後に朝は来る。悲しみの後に必ず喜びが来る。逆に、人間は成功が続く時こそが危ない。成功の中で、自らを律っする事の出来る人はまれだ。有頂天になってしまい油断する。

 

順境で、主を求めなくなる人も少なくない。神無しで十分幸せになれると思い、必要が無くなる。人が欲しいのは平穏無事だが、それで神から離れるならどうだろう。主が送られる試練は、必ず益とされる。試練の時は、真っ暗闇に思えるが、主のよみがえりを覚えよう。

 

十字架で弟子たちはつまずき、絶望した。万事休すだ。しかし主はよみがえられた。必ず夜は明ける。今の苦しみは喜びに変わる。だからこそ、すべての事に感謝できる。

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深い霧に閉じ込められていても主はいつも変わらず共にいてくださっている。目の前の闇の怖さを祈りつつ、主に導かれトンネルを通過する朝を待ち望もう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係