「主は、あなたのすべての咎を赦し、あなたのすべての病をいやし、 あなたのいのちを穴から贖い、あなたに、恵みとあわれみとの冠を かぶらせ」詩篇 103:4

ある女性の証しだ。夫が海外勤務に。語学ができず、2人の小さな子どもを抱え、一歩も外に出ない生活だった。外出は、言葉がわからず、小さな子を連れて、ストレス以外の何ものでもない。誰一人知人も、友人もいなかった。話す人がいない。ずっと家の中の日々は煮つまり、ノイローゼになりそうだった。仕事が忙しく、夜遅い夫しか、話し相手がいない。全ストレスを夫にぶつけ続けた。

 

そうせずにおれなかった。ひどいいら立ち、うっぷん、不満、全怒りが夫に向いた。夫も重労働を終えて、もうヘトヘトに疲れ切っていた。夫のストレスも頂点に達し、妻は殴れないので、柱を思い切パンチしていた。夫婦が崩壊寸前だった。そんな時、日本人に出会えて、彼女はクリスチャンだった。帰省時に教会行きを勧めてくれ、日本で教会に行った。そこで神の愛を初めて知った。

 

キリストの十字架の救い、犠牲の愛、一方的な愛、与える愛、見返りを求めない愛・・こんな愛、知らなかった。自分の事しかなく、相手の事など考えられず、不満しか無かった。徹頭徹尾自己中心。自我そのもので、脳天打ち砕かれた。その場で悔い改めが与えられ、救われた。もっと早くこの愛を知りたかったと。

 

離婚問題になっていたが、相手に心底謝罪した。もし赦してもらえず、離婚になったとしても、人生途上で、この十字架の愛を知れた事、自分の姿に気づけた事が感謝でならなかった。しかし主は大きく働かれ、主のあわれみは尽きず、結婚は建て直され、夫も、主の救いに入れられた。

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主を知らなかったなら感情のままに動き、どれほど人も自分も傷つけただろう。自分の事しか見えない者が、主のご愛と十字架の犠牲による赦しを受けた。日々、主を賛美し喜び歩める。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係