「今、あなたはどうすればよいか、よくわきまえてください。わざわいが私たちの主人と、その一家に及ぶことは、もう、はっきりしています。」Ⅰサムエル25:17

ダビデはサウル王に、絶えず命を狙われ、逃げ回っていた。だがそん状態にもかかわらず、王に不満を持つ者、困窮する者たちがダビデのもとに次々と集まった。それは総勢600人にもなった。荒野のダビデたちが、ナバルの家畜を守っていたので、ダビデは使いを送り、その厚意を求めた。食糧を与えて欲しいと。

 

ところが愚かで思慮の無いナバルは、ダビデを非難し、使いの者たちを追い返した。そのためダビデは、400人の部下と報復に向かった。これをしもべが、ナバルの妻アビガイルに告げた。このままでは主人や一家が皆殺しにされてしまうと。聡明なアビガイルの素早い判断と機転で、間一髪、事なきを得た。

 

すぐにダビデに、多くの食糧を贈り、ダビデに復讐しないよう、へりくだって、知恵をもって進言した。ダビデは、アビガイルによりナバル討伐を思いとどまった。アビガイルの行動が無ければ、肉の思いで復讐していただろう。それはダビデが、神が、アビガイルを遣わしたと見ていたからだった。ダビデの信仰だった。

 

彼女を通して「今日、あなたを私に会わせるために送って下さった神」、「悪を行うのを引き止めて下さった主」と言っている。主がとどめて下さったので、自分は罪を犯す事から守られたと。ダビデはこの事に主を見ていた。

 

私たちも同様だ。御霊が進言し、肉の思いと行動をとどめて下さる。そのために、御霊は私たちの心の内に示し、促し、又、ある時は、人を通して忠告、助言して下さる。御霊の進言に耳を傾け、従おう。

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なにかあればすぐに感情的になってしまう。弱い者をいつも支え、導かれる主に感謝だ。肉の働くとき御霊が内にいて導いてくださる。内で働かれる御霊の声を聞き、御霊に従おう。

 

h発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係