「私たちは、自己推薦をしているような人たちの中のだれかと自分を同列に置いたり、比較したりしようなどとは思いません。しかし、 彼らが自分たちの間で自分を量ったり、比較したりしているのは、 知恵のないことなのです。」Ⅱコリント 10:12

私たちは普段、気づかないかもしれないが、人や自分を、どんな物差しで評価しているだろう。この世の価値観では、見えるところの能力によってだろうか。就職試験に行き、あれも出来ない、それも、これも出来ない、何も出来ないと言えば、不合格間違い無しだ。クリスチャンにも根深く培われた、古い生まれつきの価値観がある。

 

そのため、自分の出来る事に、能力に、拠り所を見い出そうとし、自分のアイデンティティをそこに置く。すると暗闇に陥ってしまう。肉の力で頑張ろうとし、それを評価されたい、認められたい。又、肉の力で頑張ると、必ず出来ない他者をさばく。自分は頑張った結果なので、出来ていないと、努力していないとしか見えなくなってしまう。そして又、肉で歩むと、天を仰ぐ事を忘れるので、上でなく、横しか見えない。

 

その結果、他者との比較に陥ってしまい、絶えず比較して、上がったり下がったり、シーソーの歩みになる。主と、み言葉が抜け落ちると、見えるところの他者との差異でしか、自分を量る方法が無いので、比較で生きてしまう。今、どこを見て生きているだろう。比較の根深い価値観がある事を覚え、絶えず御霊により軌道修正して頂こう。御霊は気づきを与えて下さる。

 

ペテロが、主からどのような死に方をして神の栄光を現すを示された時、ヨハネが気になり「この人はどうですか」と聞いた。すると主は、ヨハネはあなたに何の関わりがあるか。「あなたは、わたしに従いなさい」と。上を見上げ、御心を行う事に集中していよう。

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周囲がどうかで自分の幸せが変化して見えすぐに喜びが消える。本当に不安定な者だ。でも自己推薦は不要だ。弱さのままで、もう主は愛してださっている。主に支えられている恵みを覚えて、しっかりと上を見上げていよう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係