「私はあなたのはしためルツです。あなたのおおいを広げて、このはしためをおおってください。あなたは買い戻しの権利のある親類ですから。」ルツ3:9

ナオミ夫婦は飢饉のため、故郷から偶像の地モアブに移住した。そこで時を経て、夫も二人の息子も亡くなった。飢饉も終わり、帰郷を決心した時に、嫁のルツがナオミについて来た。ルツ自身も神を信じ、従った結果であるが、ナオミはそんな嫁ルツの将来のことをよく祈り考えた事だろう。

 

ルツが生計のために、落ち穂拾いに出た時に、ボアズが、異邦人ルツに目をかけて、よくしてくれた。親戚であり、親切で誠実な人柄に、ルツの夫にふさわしいと考えた。そこでナオミはルツに指示を与え、ルツはナオミの言葉の通りに従った。ボアズに買い戻しを願った行為だった。

 

するとボアズは、更に近い親戚がいるので、彼がその権利を放棄するなら、自分が買い戻すと言い、どこまでも誠実だった。まだ結果が見えない先に、ナオミは必ずボアズがルツの夫になると信じていた。そこでルツに「どうおさまるかわかるまで待つように」と言えた。動き回らず、そのための行動を取らず、ただじっと待てと。肉の動きをするなと。

 

私たちもここで学ぶ事ができる。まず御心を求めて祈ること。なすべき事が主から示されたなら、その通りに従うこと。そして従ったなら、あとは主にゆだねて待つこと。祈り、従い、待つ。ルツがナオミに従い、待った結果、近い親戚は断って来て、ボアズとの結婚に導かれた。今、なすべき事を果たし、主をじっと待つ時だろうか。

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自分の思いやこの世で培った身を守る方法などを主の前に捨てる事はどれほど難しい事だろう。祈り、従い、待つ・・今どの過程だろうか。主に委ねていけるよう、時をよく悟れるよう、主の邪魔をしないよう、祈っていたい。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係