映画やビデオでも観る有名な箇所だ。イスラエルの民は、指導者モーセにより、苦難のエジプトから脱出に成功した。しかしすぐにエジプト軍が追跡。後ろに追っ手が迫る中、前は紅海で絶体絶命だ。えり抜きの戦車部隊と全戦車が追いついて来る。前進も後退も出来ない。戦いを知らない民が、精鋭部隊と戦うなど不可能だ。まさに断崖絶壁の窮地であった。
だが主は、この事態の目的を「わたしの栄光を現す」ため、「民は大いなる御力を見たので、主・・を信じた」、「民の信仰が強められるため」と言われた。私たちも信仰人生の中で、絶体絶命の窮地に追い込まれる事がある。どうして良いかわからない窮状だ。パニックに陥る。しかしまず落ち着けと言われる。
「恐れるな」「しっかり信仰に立て」「わたしが戦う」との御言葉を受け取ろう。御言葉の通りに、主は、何と、海の真ん中に道を造られた。まさに道無き所に、道を造られる。主に不可能は一つも無い。主が道を造られるので、必ず前に進める。絶体絶命の事態を導かれる。耐えられない試練は、決して来ない。
「神の栄光」とは、人間ではなく、神にしか出来ない事が起きて、それがまさに神であるという事がわかる事だ。ある人は経済的窮地で、ある人は仕事の中で、ある人は対人関係の苦しみの中で、まさに奇跡をもって、道無き所に、道を造られる主を経験した。私たちの窮地は、神の好機会だ。その中で、私たちの信仰が強められて行く。
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「恐れるな」「しっかり立て」と御言葉が与えられている。自力で手出しできない最もつらい時に、従う者だけが神の栄光を経験する。神にしかできない御力を信じ、待ち望もう。