「イスラエルは主がエジプトで行われたこの大いなる御力を見たので、民は主を恐れ、主とそのしもべモーセを信じた」 出エジプト14:31

映画やビデオでも観る有名な箇所だ。イスラエルの民は、指導者モーセにより、苦難のエジプトから脱出に成功した。しかしすぐにエジプト軍が追跡。後ろに追っ手が迫る中、前は紅海で絶体絶命だ。えり抜きの戦車部隊と全戦車が追いついて来る。前進も後退も出来ない。戦いを知らない民が、精鋭部隊と戦うなど不可能だ。まさに断崖絶壁の窮地であった。

 

だが主は、この事態の目的を「わたしの栄光を現す」ため、「民は大いなる御力を見たので、主・・を信じた」、「民の信仰が強められるため」と言われた。私たちも信仰人生の中で、絶体絶命の窮地に追い込まれる事がある。どうして良いかわからない窮状だ。パニックに陥る。しかしまず落ち着けと言われる。

 

「恐れるな」「しっかり信仰に立て」「わたしが戦う」との御言葉を受け取ろう。御言葉の通りに、主は、何と、海の真ん中に道を造られた。まさに道無き所に、道を造られる。主に不可能は一つも無い。主が道を造られるので、必ず前に進める。絶体絶命の事態を導かれる。耐えられない試練は、決して来ない。

 

「神の栄光」とは、人間ではなく、神にしか出来ない事が起きて、それがまさに神であるという事がわかる事だ。ある人は経済的窮地で、ある人は仕事の中で、ある人は対人関係の苦しみの中で、まさに奇跡をもって、道無き所に、道を造られる主を経験した。私たちの窮地は、神の好機会だ。その中で、私たちの信仰が強められて行く。

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「恐れるな」「しっかり立て」と御言葉が与えられている。自力で手出しできない最もつらい時に、従う者だけが神の栄光を経験する。神にしかできない御力を信じ、待ち望もう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係