「ろばは主の使いが抜き身の剣を手に持って道に立ちふさがっているのを見たので、ろばは道からそれて畑の中に行った。」 民数記 22:23

イスラエルがどんどん勢力を増すのを見て、バラクは恐れをなし、バラムを雇いイスラエルを呪わせようとした。主はバラムに「共に行くな、呪うな」と言われた。それにもかかわらず、バラムは報酬に目がくらんだ。"不義の報酬を愛したバラム"とあり、主の命令に反して、バラクと共に行く。するとそこに抜き身の剣を持った主の使いが現れ、行く手を阻んだのだ。

 

ロバには見えたが、バラムには見えなかった。ロバが立ち止まらなければ、バラムの命は無かったところだ。ある人が、高額の報酬を提示され、転職の誘いが来た。引き抜きだった。うすうすは御心ではないと感じていた。周囲も反対した。しかし才能が認められる事は嬉しいし、発揮できるのは大きな魅力だった。悩みに悩んだが、仕事をしてみたいとの誘惑に負けて、受けた。

 

仕事は高度で、時間も取られ、心身はすり減り、神のための時間が失せてしまった。後に立ち返れたが、痛い刈り取りをした。私たちにも誘惑は来る。金持ちになりたい。これは単に金銭だけでなく、名誉、地位、人からの賞賛が欲しい、認められ、注目を浴びたい、又、自己実現したい思いだ。誘惑に目がくらむが、しかし聖霊が阻止しようとされる。警告に耳を傾けよう。人を通しての忠告かもしれない。

 

又、ぎくしゃくする環境や心に平安が無ければ、向きが違っているかもしれない。世と世の欲は滅びる。しかし御心を行う者は永遠にながらえる。神の御心を行う事が最も祝福された人生だ。今、ぎくしゃくする状況なら、心静めて御心を求めてみよう。主は答えて下さる。

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自分の選択が主に祝福されるかどうか、御心を求めて祈っていると様々に主は御心を示してくださる。思いが強くて主の御言葉が素直に入って来ない時は気づきたい。そして立ち止まり祈ろう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係