「エリヤはこれを聞くと、すぐに外套で顔をおおい、外に出て、ほ ら穴の入口に立った。すると、声がきこえてこう言った。『エリヤよ。ここで何をしているのか。』Ⅰ列王19:13

エリヤは、主の示しで、450人のバアルの預言者たちと、し烈な戦いをする。それぞれの神を呼び、天から火で答える神が、真の神だと。その戦いでエリヤが大勝利をした。そのエリヤが、イゼベルから殺害の脅しが来た時に、ひどく恐れ、怯えて、逃亡した。霊的勝利の後は、特に危険と言われる。全身全霊で戦い、心身激しく消耗しきったところに、悪魔の攻撃が来る。

 

又、戦いの最中は全身で主に拠りすがり、真剣に主を求める。しかし勝利すると、安堵して油断してしまう。ここに悪魔の誘惑が来る。そのため勝利の後こそ、更に身を引き締め、へりくだって主に拠り頼む必要がある。あれほど勇敢に戦ったエリヤが、恐怖で、自分の命を救おうと逃げた。この事の原因はイゼベルの言葉だった。

 

主でなく、イゼベルの言葉の方を受け入れた。どの言葉を受け入れ、又、拒否するかは非常に重要だ。言葉には力があり、多大な影響を受ける。私たちはどの言葉を入れているだろう。そんなエリヤに、主は休息を与えられた。まず身体の回復を与え、ホレブの山へ行き、山上で主の前に立つよう命じられた。

 

激しい大風、地震、火の後に、かすかな細い声があった。エリヤはその御声に耳を傾けた。主はエリヤの間違いを正し、新たなる使命を授けられた。再び、使命を遂げるために立ち上がる事ができた。スランプから脱出するために、心身の休息が大切だ。そして御前にじっと静まり、細い御声に耳を傾けよう。主との交わりから、新しい力が湧き出る。

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心身が疲れてしまうとき、ネガティブな言葉が湧いてくる。あれ程主に頼っていたのにと主が遠くなっているような経験をする。「駄目だ」の声を自分のものにせず、主の御声だけが聞こえますようにと祈っていよう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係