主は、アブラハムに、子どもを与えると約束された。「あなた自身から生まれ出て来る者が、あなたの跡を継がなければならない」「星を数えることができるなら、数えなさい」「あなたの子孫はこのようになる」と。しかし、現実には、なかなか長い間子どもは与えられなかった。そんな時にサラは考えた。これは自分ではなく、女奴隷によって子どもを持つ事が御心なのではないかと。
当時の風習では、それが普通であった。それでサラは、女奴隷によって子どもを持つことを、アブラハムに提案した。アブラハムは、サラからの申し出という事で、受け入れた。その結果、女奴隷ハガルはみごもった。しかし肉の行いは、秩序が狂い、必ず問題と悩みが生じる。妊娠したハガルは、不妊の女主人を見下すようになる。
サラは、そんなハガルに怒りを燃やし、いじめた。ハガルは余りの辛さに逃げ出す。だがそこに主ご自身が関与され、その時にハガルは従い、女主人のもとへ戻った。そしてイシマエルを産んだ。アブラハムとサラは、主の約束を待てずに、自分たちの肉の思いで、イシマエルを産み出してしまった。
サラは、主の言葉をそのまま受け取らずに、自分の思いで解釈し行動した。そこが間違いであった。自分の思いで、御言葉に当たると御心からそれてしまう。都合の良い解釈をし、正反対の方向へ向かってしまう。祈りをもって御霊に拠り頼みつつ、御声に耳を傾けよう。御霊は必ず正しく導いて下さる。
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人の知恵によって生み出したものはすぐに次の肉のに負けて、いつまでも主の平安がない。都合の良い思いに流れないよう、主に従順に従いたい。御霊の導きを祈っていよう。
