「感謝のいけにえをささげる人は、わたしをあがめよう。その道を正しくする人に、わたしは神の救いを見せよう。」詩篇 50:23

ある女性の夫が、ギャンブルがどうしてもやめられず、給料にも手

をつけるようになり、前借りまでするようになった。家計はどんど

ん圧迫され、生活苦だった。やめられるように祈り続けた。夫は妻

の勧めで教会へも行き、主を信じた。夫はやめなくてはと思うのだ

が、誘惑に負けてしまう。

 

妻は、経済的困窮に追いつめられ、心に余裕が無く、主に従わない

夫に、腹が立って仕方がない。夫への怒りが増幅し、ある時、もう

許容量オーバーで抑えられず爆発し、その辺の物を壁に思いきりぶ

つけてしまった。すると自己嫌悪に陥るや、怒りといら立ちで、わ

けがわからなくなり号泣した。心の底から主に叫んだ。限界だった。

 

「もう無理です。何もどうにも出来ません。助けて下さい」。それ

が、常々ずっと学んでいた御言葉が「すべての事について感謝せよ」

で、そのどん底で、日頃慣れ親しんだ、その言葉が臨んだ。それで

「この事態を感謝します」と祈れた。すると不思議に、あれほど荒

んだ感情が、すうーっと落ち着いて行った。どん底の叫びに、主が

答えて下さったのがわかった。

 

心がなぎになり、夫への怒りが落ち着いていた。心に御霊の喜びが

与えられた。あれほどの夫を責める気持ちが失せた。教会へ一緒に

行けるだけでも、心から感謝だと思えた。妻の変化に驚いた夫は、

心が主に向き、悔い改めへと導かれた。妻は、夫を裁く心が、ます

ます夫をギャンブルに追いやっていた事に気づかされた。

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状況がどうでも主と交われば心が満たされる。何という恵みだろう。

喜びも感謝も自分ではできない者だが、感謝して行くときに主が、

いつも私たちの歩みを祝福してくださっている事に気づける。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係