サタンは絶えず働いて、私たちの弱い部分を突いて、攻撃して来る。
サムソンもサタンに狙われた。主から力の賜物を与えられたナジル
人であったが、サタンがデリラを使い、彼は彼女の誘惑に勝てなか
った。サタンは執ように、私たちにも肉の欲望に働きかける。少し
なら大丈夫と油断してしまう。飲酒やギャンブル、薬物依存症の人
々も、少しなら問題無いと、段々深みにはまって行く。
デリラはペリシテの領主たちに、サムソンの力の秘密を探る事を頼
まれた。サムソンに近づき、直接それを尋ねる。しかし3回もだま
されたデリラは、執ようにサムソンにせがむ。毎日「しきりにせ
がみ、責め立てた」ので、サムソンは死ぬほどつらかった。絶対にデ
リラを失いたく無い。せがみ倒されて、ついに髪の毛の秘密を明か
してしまった。
するとその通りに髪をそり落とされ、力が去り、ペリシテに捕まっ
てしまった。「毎日しきりにせがみ」。私たちもどうだろう。サタン
から、しきりに攻撃が来ている部分があるだろうか。誰かへの恨み、
憎しみ、赦せない思い、妬みはどうだろう。又、思い煩いや不安や
恐れだろうか。楽しく過ごしている時に、サタンは、その根にある
ものを吹き入れる。
心は暗くなり、同意して行くと平安は失せ、落ち込んで行く。楽し
い時が楽しくなくなり、心重く、喜びの時を奪われてしまう。サタ
ンは弱い箇所を知っていて、的確に突いて来る。日常生活で、サタ
ンが「しきりにせがみ」、しきりに来る部分があるなら、それを主
のもとに持って行こう。主はその所を取り扱い、助けて、平安へと
導いて下さる。
-------------
サタンがしきりに持ってくる憎む思い、思い煩う心配事を主の前に
認めていきたい。問題のないふりをしていると、サタンに警戒も出
来ない。この思いはサタンからかも知れないと吟味し主に祈ろう。