初代教会が、どんどん宣教に前進していた時に、ヘロデ王が立ちふ
さがった。極悪非道な人物であり、彼は十二使徒の一人ヤコブを迫
害し殺害した。それがユダヤ人の気に入ったのを見て、ヘロデは人
々に取り入るために、次にペテロを殺害しようとした。彼は王であ
り、トップだ、何でも自分の思い通りになると思っていた。しか
し主がそこに関与され、阻止された。
4人1組の兵士、4組の厳重な監視の中、御使いが現れ、鎖が解
かれ連れ出された。ペテロは奇跡をもって救い出され、番兵たちを処
刑したヘロデ王は、自分に栄光を帰しているまっただ中で、主に打
たれ、虫にかまれて息絶えた。ヘロデは人々の歓心を買うことに躍
起であった。権力と地位を使い、自分の欲望のまま、思うがままに
振る舞った。
人々から「神の声だ」とほめ上げられ、それに酔いしれ、自分に栄
光を帰した。その結果、高慢のために滅んでしまった。私たちもヘ
ロデから学ぶことができる。主を差し置き、押しのけ、自分が王と
して、心の王座に君臨していないだろうか。それなら欲望のままに
行動してしまう。
ペテロやパウロは人々から崇められ、慕われる時も、「栄光は神に」
の立場を決して崩さなかった。彼らの信仰であった。心の王座にい
るのは、主だろうか、自分だろうか。人の目が気になり、人に認め
られたい誘惑が絶えず来る。そんな自分を認め、主のもとへ行こう。
そして、気づく度に御前に明け渡せるよう祈ろう。
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多くの恵みや導きに守られているのに、どれだけ主に栄光を帰して
来ただろう。簡単に自分の努力を喜んでしまう。悔い改めたい。こ
の世の賞賛はヘロデのようにすぐに終わる。主に感謝し主に栄光を
帰して歩みたい。