「ハガルは、アブラムに男の子を産んだ。アブラムは、ハガルが産んだその男の子をイシュマエルと名づけた。」創世記16:14

奴隷ハガルは、サラの代わりにアブラハムの子を宿した時に、子が

産めないサラを見下した。そのためサラの怒りを買い、いじめに会

い、逃げ去った。荒野に逃げたハガルに、主の使いが泉のほとりで

語りかけた。ハガイは自分に語りかけた主の名を「エル・ロイ」と

呼んだ。それは「ご覧になる神」という意味だ。

 

「ご覧になる方の後ろを私が見て、なおもここにいるとは」と言っ

た。ハガルは、逃げて来た女主人のもとへ帰るように言われた。そ

して、生まれる男の子にイシマエルと名付けるようにと。「彼は野

生のろばのような人となり、その手は、すべての人に逆らい、すべ

ての人の手も、彼に逆らう。彼はすべての兄弟に敵対して住もう」

と。

 

「女奴隷の子は肉によって生まれ」とあり、肉は、もろに自己中心

で、奔放に自分の思うがままに生きようとする。しかしどうであれ

遣わされた場で、身を低くして、試練を甘んじて受けることが大き

な祝福へと繋がる。エル・ロイ「ご覧になる神」主が見て下さって

いる。信仰人生を歩む時、私たちは試練により造り変えられる。

 

練られ、鍛えられ、真に自分が変えられて行く。忍耐が培われ、見

えない主を信じる信仰が強められて行く。忍耐は、試練の中でしか

生まれない。今の環境に愚痴と不満が一杯で、逃げる事しかないの

なら、環境を変えても、又、逃げる。しかし、自分が変えられるな

ら、同じ環境が来た時に、乗り越えて行ける。

 

・・・・・・・・・・

逃げたハガルは、主から女主人のもとへ帰って、へりくだるように

言われた。男の子を与えるからと。どうであれ、主の御心の内にい

る事が一番の祝福で安全だ。状況から逃れたい時、主を仰ぎ助けを

求めよう。示しに従おう。絶えず目を留め愛して下さっている。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係