み言葉は、悪はみな、人の「内側から出る」と言う。それが人を汚
し、心から出るものは、悪い考え、不品行、盗み、殺人・・と。外か
ら入るのでなく、肉の欲は、内側から出て来るのだと。外側から入
って来るものは、人を汚すことはない。しかし例えば対人関係で悩
みが生じると、どうしても相手が悪いと思う。
相手のせいで、この苦しみの中にいるのだから。相手次第で、問題
は解決すると思う。相手が変わるべきだと。しかし御言葉は、その
苦しみは相手の問題でなく、自分の内側から悪が出ていると。根深
い恨み、裁き、見下す心、憎しみ、敵対心、復讐心・・それが自分の
心から喜びと平安を奪い、苦しくしていると。
「隣人を愛しなさい」との律法からそれているので、心がつらくなっ
ている。しかし自分の事は見えないので、相手の問題だとしか思え
ない。しかし相手は、相手と主との間の問題で、罪を犯し、間違っ
ていれば、主から裁かれる。ある人は、ずっと自分は真面目で良い
人間と思っていた。だがこのみ言葉により、心の内側を見ると、醜
い汚れた思いで一杯な事に、気づかされた。
その前の「その心は、わたしから遠く離れている」と言われたパリ
サイ人と同様に、なかなか自分の内側には気づけない。しかし御霊
を宿す私たちに、御霊は絶えず、気づきのために働いて下さってい
る。罪が赦され、きよめられ、平安にされて行く。そして信仰人生、
心の底にしっかりと御霊の平安を経験して行く。
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自分の罪を見ない事にして生きるのは何と不安なことだろう。自分
の醜さや罪を御霊に示されると、主に悔い改め、謙遜にさせられる。
弱さのままで支えてくださる主に感謝して歩める。
発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係