「イエスが、まだ話しておられるときに、会堂管理者の家から人が やって来て言った。『あなたのお嬢さんはなくなりました・・』」マルコ 5:34

私たちは日常生活で、非常に急いでいる時に、妨げが入る事を

経験する。急ぐ仕事の最中に、突然の来客や別用が入る。すで

に予定があるのに、想定外の事態が入り込む。すると、急いで

いる事が中断になり、時間が、労力が取られる。イライラしてしま

う。

 

ヤイロは、娘が危篤状態で、一刻を争う状況だ。娘を助けて欲

しいと、主のもとに必死の思いで来た。主はヤイロの願いを受け

て、彼と出かけられた。感謝な思いと共に、早く早くと、どんなに急

いた事だろう。すると突然、想定外の事態が起きた。そこに長血

の女性が立ちふさがったのだ。一分一秒を争うところに、突如の

出来事だ。行く手を阻まれて、この危急の時に、娘を思うヤイロ

の気持ちはどんなものだったろう。

 

主が長血の女性に対応され、ヤイロが立ち往生の中に、娘が亡

くなったとの知らせが来た。まさに絶望ではないか。すると主は、

間髪を入れず「恐れないでただ信じていなさい」と言われた。中

断に対して、主が全責任を取って下さる。この時のヤイロの気持

ちはどんなものだっただろう。主はその気持ちを思い、御言葉を

与えて下さった。

 

ヤイロの心は守られた。私たちも、大切な急ぐ事態の中で、他者

による妨げが入るかも知れない。しかしそんな中で、他者を顧み

ることは、自分のしている事を中断する事だ。犠牲が必要とされ

る。しかし、主が責任をもって私たちを顧みて下さる。今、「恐れな

いで、ただ信じていなさい」と御声をかけて下さっているだろうか。

 

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目に見える状況でなく、主が語って下さる言葉を受け取り、信じる

ことを教えられる。又、特に急いでいる時に、想定外の事態が入る

ことを、しばしば経験する。そこでも主を認め、主により対応して行

けるよう、いつも心を主に向けておれるよう祈ろう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係