「『いっしょにお泊りください・・』と言って無理に願ったので、 イエスは彼らといっしょに泊まるために中に入られた。」 ルカ24:29

エマオ途上の弟子たちに、主が歩み寄られ、何を話しているのかと

尋ねられた。彼らは、今の状況を心の内を、ありのままに語った。

イエスが十字架につけられ死なれたこと、行いにも言葉にも力あ

る方であったこと、イスラエルを贖って下さると望みをかけていた

が、だめだった、更に三日目に女たちが墓に行くと、遺体が無く、

御使いがイエスは生きていると告げたと。

 

心の内を吐露させて下さった。すると主は、不信仰だと告げられ、

聖書全体の中で、ご自分について書いてある事がらを、彼らに説き

明かされた。二人は、その語られる言葉に耳を傾け、熱心に聞き入

っていると、心が暖かくなって来て、段々心が燃やされて行くのを

感じた。不思議が起きた。別れ道に来た時に、無理やり頼み、せが

んで、一緒に泊まって頂きたいと願った。

 

主にせがみ、求めた。家に入って頂き、一緒に食事をするとは、親

しい打ちとけた交わりで、心を開くことだ。復活を信じず、エルサ

レムを離れ、主を離れ、郷里へ戻る弟子たちに、主は、彼らの心に

「求め」を起こされた。もっと御言葉を聞きたい、主と一緒にいた

いと求めた弟子たちに、主はご自身を現して下さった。

 

不信仰によって、さえぎられていた霊の目が開かれた。信仰が与え

られた。道々、話し合い、論じ合っていた彼らには、十分な聖書知

識はあった。知識が幾らあっても、信仰によらなければ、主は見え

ない。絶望していた弟子たちが、希望、喜びへと変えられた。主は

そばにおられる。御言葉を受け取り、信じよう。そうできるよう祈

ろう。

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霊的に元気な時ばかりではなく、いつでも弱く迷いやすい者だ。で

も一番心細い、失望落胆の時、主は近づいて語りかけてくださる。

祈りながら御言葉を読んでいこう。求めれば主が与えてくださる事

を信じていよう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係