「ここに、サタンがイスラエルに逆らって立ち、ダビデを誘い込んで、イスラエルの人口を数えさせた」Ⅰ歴代21:1

ダビデは、人口調査をしたのだが、それはサタンの誘惑によるもの

だった。普通に人口を調べるために、人口調査は行われる。ヨセ

フとマリヤも住民登録のために故郷に行った。しかしこの場合は違

った。物理的に人口を数えるためではなく、ダビデの動機は、自ら

の力を誇りたいがためだった。

 

サタンが、ダビデを誘い込んで、人口を数えさせたとある。ヨアブ

が止めたが、ダビデは実行した。その結果、主の御心を損なった。

心の底に潜む罪は、普段は外に現れない。だが何かの要因があっ

た時に、以前からあったものが、外に現れ出る。ダビデは、サタン

の巧妙な誘惑に負けて、人口調査をしたが、その根は高慢の罪であ

った。

 

主によって与えられたものを、自分のものとし、自分の力として、

その軍事力を誇ったのだ。高慢は、霊的な罪だ。外側には見えない

が、その罪により、多くの人が倒れて来た。明けの明星が、天から

落ちたのも高慢の罪だ。私たちの心の底に根深く巣くう罪だ。高慢

を警戒しよう。自らの思い、意志を通す事は、自分を神とすること

だ。エデンの園でエバはサタンの誘惑により、自分が神になって生

きる道を選んだ。

 

しかし、主の十字架のあがないによって、私たちは正しい位置に戻

され、神を神として礼拝し、あがめて生きて行ける。何という恵み

だろう。かつて大きく祝福されていたのに、高慢になり倒れた人は

少なくない。絶えずサタンの誘惑が臨んでいる。この罪をことさら

警戒し、守られるよう祈っていよう。

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心に芽生えた罪は、サタンによって表に現されてくる。なんと恐ろ

しい事だろうか。自分ではわからない高慢の罪を、へりくだり主に

頼り、警戒していよう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係