ガリラヤ湖はすり鉢状で、山に囲まれているため、突如の嵐が発生
する。この日、主は「さあ、向こう岸へ渡ろう」と言われ、弟子た
ちは従い、舟を出した。主は疲労のため、舟のともですぐに熟睡さ
れた。そんな時に、突如の嵐が起きた。凄まじい突風で、大きな波
をかぶり、舟は水で一杯になった。今にも浸水し転覆しそうだ。
日頃、漁をする自分の庭みたいな湖で、嵐に慣れている漁師ですら、
驚き慌て、パニックになった。しかし主は、この大騒動の中、動じ
る事なく熟睡しておられた。弟子たちは、主が同船しておられるの
に、恐怖でパニックだ。状況に飲み込まれてしまい、目の前に主が
おられるのに、パニックで右往左往だ。だが、主の舟が沈む事が不
可能で、有り得ない。
主は「向こう岸に渡る」と言われた。「舟が沈む!」と怯えているのは、
私たちの姿だろうか。厳しい試練に会うと、すべてがだめになると
思ってしまう。少し体調崩すと、このまま寝たきりになる。仕事で
失敗すると、一生がだめになる。子どもに何かあると、子どもの一
生はもうだめだ・・。恐怖しかない。主は「どうして、そんなに怖が
るのか、信仰が無いのはどうしたことか」と言われた。
しかし嵐の中で、主が風を叱りつけ、ピタリとなぎになるのを、目
の当たりに見て驚愕した。もし、舟を出さず、岸を歩いて回ったな
ら、嵐に会わなかった。しかし主が自然界をも支配する方だと、知
る事もなかった。試練は厳しいが、必ず大きな祝福へと結果して行
く。
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いつまでも恐れや不安を克服できない者だ。主はその度に、どうし
て、そんなに怖がるのかと嵐を凪にしてくださる。試練は主の助け
を経験できる時とされる。助けてくださいと祈れる事が感謝だ。
発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係