「すべての懲らしめは、そのときは喜ばしいものではなく、かえって悲しく思われるのですが、後になると、これによって訓練された人々に平安な義の実を結ばせます」へブル12:11

多くの信仰者から、試練に会った事は感謝だったとの証しを聞く。

あの苦しみがあったからこそ、ぼんやりしていた状態から、主に真

剣に向き合えた。砕かれ、練られ、自分が変えられた。余裕がある

間は、自分を繕っておれるが、試練は、外側のものをはぎ取り、自

分の本当の姿をあらわにする。

 

ある婦人は、姑と難しかったが、良い嫁を頑張った。懸命に家事を

こなし、姑にも精一杯仕えた。しかしつらく当たられ、涙を流す日々

だった。ほとんどいじめのつらい日々であった。だが自分はクリスチ

ャン、証しにもなるようにと、懸命に仕えた。外面的には、きつい

姑に仕える、けなげな良い嫁に見えた。

 

しかし御霊は心の奥を照らし出された。心は、姑に対する憎しみ、

恨み、怒り、敵対心で渦巻いていた。そして密かに、巧く、わから

ないように仕返しし、復讐していた。良い嫁を繕った、内奥の恐ろ

しい罪を、御霊は照らし出された。まさに自分は罪人であった。心

から罪を悔い改めた。今まで確かに罪人だとは認めるが、ましな罪

人で、罪がピンとこなかった。頭の中での罪だった。

 

主の十字架が迫り来て、まさに自分のためであることが真にわかっ

た瞬間だった。いかに闇の中にいたかを知り、光に照らされ、罪赦

される喜びを経験した。御霊の喜びだった。苦しみに会った事を心

から感謝した。姑にも心が開けなかった事を詫びた。自分の心が変

えられ、姑のとの関係が変わった。声を上げて、心から笑い合える

間柄にされた。

------------

試練の闇の中で一人でもがいていると、隠していた本音の自分が明

らかにされる。決して相手のせいにできない闇だ。御父の聖さに触

れ、闇から抜け出る。ご計画を信じ、感謝する日を信じて進もう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係