「あなたは私のために、嘆きを踊りに変えてくださいました。あなたは私の荒布を解き、喜びを私に着せてくださいました」 詩編30:11

その前の節に、夕暮れに涙が宿ろうと、朝に喜びの叫びが来ると言

っている。 信仰者は、誰しも皆、人生の暗い夜を経験する。主から

の試練の時だ。だが日々、目にするように、夜の後には、必ず朝を

迎える。夜のままであり得ない。夜の後には朝が来る。これは何と

いう慰めだろう。同様に、試練には定められた期間がある。主が定

めた時から1分たりとも延びる事はない。

 

人間は成功が続く時こそが危険だと言われている。莫大な遺産を受

け継いで、人生が狂い、滅ぼした人は少なく無い。成功の中で、自

らを律する事の出来る人はまれだ。順境で、神を求めなくなる人

も多い。自分の力でやって行けるので、神を必要としない。人がひ

たすら求めるのは平穏無事だ。しかし、それで主から離れてしまう

なら、どうなのだろう。

 

主が送られる試練は、必ず私たちの素晴らしい益と結果する。試み

のまっただ中では、何もかもが光を失い、真っ暗闇に思える。しか

し、主のよみがえりを覚えよう。十字架で弟子たちは見事につまず

き、落胆絶望した。万事休す、何もかもが終わりだ。しかし、主は復

活された。その時に世界が一変した。

 

死から命へ、絶望の暗闇から輝く光へ、深い悲しみから溢れる喜び

に変った。明けない夜は無い。今の苦しみは喜びに変わる。夜は必

ず明ける。だからこそ、どんな時にも、すべての事について感謝せ

よと言われている。

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夜は必ず明ける。何度慰められたことだろう。十字架の後の真っ暗

闇の中でも三日を待てばペテロは復活の主に出会えた。不安や恐れ

のままで祈っていよう。そして主に感謝しよう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係