動物学校の例え話を、聞いた事があるだろうか。動物学校で「空を
飛ぶ、泳ぐ、走る、木を登る」の訓練があった。まずリスは、木登
りは好きで得意だが、空が全く飛べない。すると劣等感で落ち込み、
得意な走りも自信を失いそうだ。次に、うさぎも、走りは得意だ。
しかしどんなに頑張っても、やはり空は飛べず、ひどく落ち込んだ。
次に鷲は、飛ぶ事は大得意だ。大空を自由に飛べる。だが他の事は
うまく出来ず、がっかりし自分を責めた。何とか走ろうとして、足
をけがした。アヒルは、水泳が得意だ。だが飛べないので、鷲が羨
ましくてならず、妬みを覚え、自己嫌悪に陥った。これらを、こっ
けいだと笑ってしまうが、私たちもどうだろう。それぞれ造られ方
が、全く違っている。
各々の良さ、得意分野がある。それを他者と比較し、他者のように
なろうとするなら、自分の賜物も生かせないまま、自分で自分を損
ない、終ってしまう。主は、私たち全員を「異なって」造られた。
各々得意と不得意分野がある。違っていて良い。比較でなく、自分
の賜物を見いだし、主が遣わされた場で、御霊に助けられて、主の
ために用いて行こう。その時、喜びと楽しみの中で、生きて行ける。
与えられた各々の個性が全開して行く。周囲を見て、落ち込んでい
るだろうか。その原因は比較だろうか。比較は、優越感と劣等感を
グルグル行き来し、アップダウンし、虚しさで終わる。主を仰ぎ、
与えられているものを持って、仕えて行こう。
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それぞれに違う賜物が主から与えられている。なんと感謝な事だろ
う。ともに喜んで仕えていける。横の人を見るより、与えておられ
る主を仰ぎたい。
発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係